【まつげ知識】なぜまつげの濃さには個人差があるの？遺伝以外に要因はある？

意外と悩みの種となっている「生まれながらのまつげの毛質」。「私のまつげって人より細い？」「髪が太い人はまつげも濃い印象…」「濃くて自然なカールのまつげになりたい」など、そもそもまつげの濃さや長さに遺伝が関係しているのか、単なる個人差なのか気になったことはありませんか？そこで今回は、まつげの濃さや長さなどにどんな要因が関わっているのか調べてみました。

まつげが濃くて長いと女性にとってどんなメリットがある？

濃くて長いまつげに憧れる女性が多いですが、女性にとってどんなメリットが考えられるのでしょうか。

目元がはっきりして華やかな印象

アイラインを引くときは、まつげとまつげの間を埋めるようにメイクし、目を大きく見せ目元を強調したメイクになります。そうすると、目元がはっきりし色っぽく女性らしい、また、やさしい雰囲気や華やかな印象になれるというメリットがあります。

メイク時間の短縮ができる

もともとまつげが濃く長い女性は、ノーメイクでも目元がはっきり。そのため、アイメイクにさほど時間をかける必要がありません。したがって、まつげが薄く短い人に比べるとメイク時間が短い可能性が高いでしょう。しかし、もともと目元が濃い人がしっかりしたメイクをすると、メイクの濃さが際立つ場合もあるので加減が難しいと感じる人もいるようです。

まつげの濃さや長さは遺伝が大きく影響する？

まつげの濃さや長さの違いには決定的な理由はないとされており、さまざまな要因が関係しているといわれています。そのひとつが遺伝です。両親のまつげが濃く長い場合、子どものまつげも濃く長い傾向にあります。そこで遺伝子に着目してまつげのデータを見ると、日本人と欧米人のまつげでさまざまな違いがあることが分かりました。
＜まつげの長さ＞
日本人　平均6.8ミリ
欧米人　平均8.1ミリ

＜1ミリあたりのまつげ密度＞
日本人　平均2.6本
欧米人　平均3.4本

＜まつげカール＞
日本人　8.9度
欧米人　10.2度

＜1日当たりのまつげ成長スピード＞
日本人　0.1ミリ～0.18ミリ
欧米人　日本人の2倍のスピード

この結果から、日本人よりも欧米人の方がまつげは濃く長く、そして成長スピードも速いことが分かります。これらを総合的に考えると、ひとつの要因としてまつげの濃さや長さに遺伝が関係している可能性が高いといえますね。

生活習慣や食事も影響する？

まつげの濃さや長さの違いには、遺伝が関係する可能性があることが分かりましたが 、遺伝以外にもあるようです。それは根本的な部分 。実はその他の影響として、生活習慣や食事も関係しているといわれています。具体的にどういうことなのか見ていきましょう。

喫煙・お酒は？生活習慣の違い

まつげの発育は血行の良さも影響しているといわれています。 全身の血行が悪いと、身体の細部に良くないと必要な栄養分がいきわたらず、まつげが抜けやすくなったり、く減っていったり細いまつげしか生えてこなかったりするといわれています。血行の悪さの原因は、喫煙やお酒、運動不足が挙げられます。
何ごとも適量があるので、適度な運動と適量を守りましょう。

栄養のバランスを考えた食生活を送れている

スナック菓子や油っこい食事ばかり摂るなどの偏った食事ばかりの生活も、 まつげの発育に影響するといわれています。栄養が不足すると、エネルギー不足で熱を作りにくくなり、これも血行の悪さにつながるためです。 また、毛髪の主な成分はケラチン。ケラチンは18種類のアミノ酸から作られたたんぱく質です。
つまり、たんぱく質を加えたバランスのとれた食事を摂ることが、まつげの発育 に欠かせません。その他にも、は爪や皮膚にもたんぱく質は重要な役割をするので、栄養をしっかり摂りましょう。

睡眠も重要な役割がある

体の健康 や美容に睡眠が重要といわれますが、実はまつげの発育にも睡眠は重要です 。たとえば、夜遅くまで仕事をしてなかなか睡眠時間がとれないとき、吹き出物ができたり肌が乾燥ぎみになったりした経験はありませんか？これは睡眠不足にも関係があるようです。
睡眠をとることで、新陳代謝を活発にする成長ホルモンが分泌されると言われていますが、これによって細胞が生まれ変わり肌や毛髪が成長し、より強く健康な肌や毛髪が手に入れられるのです。睡眠はまつげの発育 だけでなく肌や健康にも影響するので、できるだけ質の良い睡眠をとるように気をつけましょう。

ホルモンはまつげの発育に影響する？

まつげの濃い薄いは、ホルモンの分泌量が影響するのではと考える人も多いでしょう。しかし答えは、ホルモン分泌量とは関係が少ないようです。それはまつげがもともと生えていた毛だから。思春期などにホルモンの影響で生えてくる性毛であれば、男性ホルモンが増えることで毛量が増えたりひげが生えたりします。
しかし無性毛はそこにもともと生えていた毛なので、ホルモンの量で毛量が増えたりはしないのです。したがって、生活習慣や食生活を整えることがまつげの発育の近道です。

理想のまつげに近づけたい！どうしたら良いの？

現状に満足できず、どうしても理想のまつげに近づけたいお客様への解決方法を紹介していきます。

マツエクで理想に近づく

マツエクでお客様の理想に近づけるには、お客様の理想のまつげをお聞きし、量や長さを提案しましょう。お客様のイメージを実現できるように丁寧に施術すれば、お客様の理想に近づけることは可能です。

発毛効果が期待できるまつげ育毛剤を使用する

国内で初めて、そして唯一厚生労働省で承認された「グラッシュビスタ」を紹介します。グラッシュビスタは、睫毛貧毛症治療に使われている医療用医薬品です。
まつげの長さや太さ、濃さを改善すると臨床試験で認められたビマトブロストが、主要成分となっています。片目ごとに1日1回1滴を専用のブラシで生え際に塗るだけです。ただ、購入には医師の処方が必要で、美容目的の購入となると保険適応外になります。

育毛や毛質改善成分を含むまつげ美容液

その他にも、自身のまつげそのものを健康に育てていく方法として、有効な成分を含む美容液を活用する方法もあります。さまざまなまつげ美容液が、各メーカーから出ていますので、各成分を確認して使用してみるのも良いでしょう。メーカーによってどんな違いがあるのか把握しておくと、お客様に説明しやすいです。

まとめ

まつげの状態は遺伝や生活習慣、食生活などさまざまな要因で変化し、個人差があります。そのため、お客様それぞれのまつげの状態を把握しどの状態が元気なまつげなのかをチェックしておきましょう。まつげが細いからそのお客様のまつげは元気がないわけではないことも知っておくことが大切です。
お客様によってまつげの状態を判断し、お手入れの方法を提案するのもアイリストとしての役割といえるでしょう。また、常に最新のマツエクやまつげ美容液情報を収集するのも重要です。お客様が手に入れたいまつげの長さや量を把握し近づけるように、カウンセリング強化・技術向上を目指しましょう。